AO入試とは?大学入試が変わる!
O入試(エーオーにゅうし、アドミッションズ・オフィス入試)は、出願者自身の人物像を学校側の求める学生像(アドミッション・ポリシー)と照らし合わせて合否を決める入試方法である。
大学側が、単に学力で採る学生を選別するのではなく、
大学側が入って欲しい学生を
学生と対話したり、書類を提出してもらうことで
大学で学ぶ目的意識をはっきりもつ学生を
採用する入試方法である。
いわゆる大学を会社に置き換えて考えると分かり易いかもしれない。
国内でAO入試が始まったのは1990年。
慶應義塾大学で導入したのが最初。
学力だけによらず、
面接などを組み合わせて総合評価するやり方だ。
私立大学中心に導入され、
2000年からは国立大でも開始。
文部科学省によると、2012年度入試では全大学の7割弱に当たる530大学に広がった。
しかし、すべてがうまくいっているわけではない。
本来の趣旨は、人物を多面的に評価し、大学側が欲しい、学ぶ意欲のある人材などを採ることだ。
面接などで学ぶ意欲をみることに重点が置かれ、学力試験を課さなかった結果、
基礎学力が足りない学生も目立ち、追跡調査でも、成績や4年間での卒業率で一般入試組に差をつけられた。
これは当たり前だろう。
その学校の学力レベルに達しているかどうかを見るのが学力テストなので、これを課さなければ
基礎学力が足りない学生が出るのは分かりきったことだ。
今は、センター試験の成績を評価に加味して基礎学力を見極める大学が増えている。
AO入試に詳しい予備校の代表は、
「AO入試で良い学生を採って伸ばすには、相当なエネルギーが要る。
大学側の覚悟と力量が必要だ。」と指摘している。