世界遺産に登録される予定の富士山は実は問題が山盛り
富士山がめでたく世界遺産に登録されそうなので、地元は盛り上がっていますが、手放しで喜べない問題がいろいろあるようです。
登山家の野口健氏によると、世界遺産登録は時期尚早だと言います。
富士山の夏山シーズンの登山者は30万人を超し、いまですら山頂は飽和状態なのだそうです。
5合目まではタクシーやバスで渋滞。御来光をのぞもうと、夜間登山する初心者がこれまで以上に増えれば、その安全を一体誰が守り、誰が保障するのか、という問題が出て来ます。
入山規制や許可制の検討をするのが先のようです。
また以前から富士山はゴミ問題が悩みのタネで、国内選考の段階で、富士山はゴミの問題が大きいので、自然遺産での申請は困難と判断されて、「文化遺産」として申請したという経緯があるくらいなのです。
富士山の清掃活動はボランティアが中心となって徐々に広がっていますが、外国人ツアー客はマナーも悪い人が多いのです。
ゴミのぽい捨てをガイドが注意しても「それは違反なのか」と言われ、各地でトラブルのもとになっています。罰金などのルール作りをして、徹底しないかぎり、ますます富士山はゴミの山になってしまいます。
世界遺産に認定されたからと言って、自然が保護される訳ではありません。観光客が増えれば増えるほど、あってはならないようなマナー違反をする人が増えて来るのも事実で、そういう対策も立てないで手放しで世界遺産登録を喜ぶのは軽率だと言えるでしょう。
私も富士山に登ったことはありますが、登山道は整備されてはいますが、舐めてかかってはいけません。山なので天候も変わりやすく、道もかなり険しいところがあります。中にはサンダル履きで登っている無謀な人もいましたが、甘くみていると酷い目に遭うということをしっかり認識して、山のマナーをしっかりと守っていただきたいと思います。
これからは入山料を取るなどという案も出て来ているようですね。入山を制限するためにはやむを得ないことかも知れません。
※FX投資もマナーを守って初心者レベルから早く脱しないと儲けられないのは登山と同じですね。